適当なのか?続き

キチキチしすぎた日本人だとしばしば感じる、ルーマニア人の適当さ。まだまだ、いっぱいあります。今回はいろんな例を出したいと思います。

ドアはしっかりしまらない

結構ありがちな例です。日本人の感覚でドアの開け閉めをしようと思うと、まず力を入れてあける必要があったり、すでに開いていたりします。また閉じるときは、ドアノブをしっかり水平になるまで上げてあげないとドアが閉まってくれません。しっかり上げてもしまらないこともままあります。ただ、新しいドアになると結構閉まってくれますね〜。それでも、日本式よりは力を込めてしっかり閉める意識がないと駄目ですが。地下鉄のドアも片方だけ開いたりしますしね。

道路は消耗品?

ルーマニアの道路は特に地方に行くとひどいときがあります。幹線道路上で穴がぽっかり開いていたり、道路がうねっていたり。。。そんな普通の道路を時速100Kmで駆け抜けるので怖さは格別です。


やめてくれ〜


うめきたくなるときがままあります。また、道路の運転と言えば無理にでも前の車を抜こうとすることが時々あります。これも


やめてくれ〜


と思うことがままあります。他の途上国でもそうかもしれませんがね。まぁ、意外と運転はしっかりしていてルーマニア人にはルーマニア人の間合いがあるので安全なんでしょうけれど。


と話がそれましたが、ボコボコの道路は結構あります。地方の財政状況にもよるし、国道か県道かでも違いますがね。まぁ、日本の一般道は、こちらでは格別上等な道路になります。


そして、ルーマニアには厳しい冬があって、冬を越すとだいたい道路が悪くなります。北海道でも一緒でしょう。しかし、メンテナンスしないためボコボコはひどくなるばかり。ここ1年半暮らしてみてボトシャニ県から出る道はひどくなるばかりです。。。


塩を撒いたり、厳しい寒さ、使っている材料の悪さがあると思います。

製品がもろい

スーパーで手に入れるビニール袋の中には、とっても薄く物を入れたら延びて切れそうになってしまうものもあります。10年前の中国でも同じでしたね〜。まぁ、日本のビニールが厚すぎるってのもあるけれどね。


ビニールばかりでなく、電化製品や靴などもひどい。電化製品では電源の差込口がすぐ壊れたり、靴だったら靴底がこれでもかってくらい早く消耗したりします。うーん、僕は正直日本製しか使いたくないです。


そのくせ、結構ものの扱いは荒いときたもんだ。物価が高い上に買い替え頻度が多いと運用費用がかさばるよ〜。

街灯が多いところはやたらと多い

日本の街中の道路が明るいのは、結構多くのお店からの光があるからだ!と改めて思わされました。道路を照らす光は基本的に蛍光灯だしね〜。


こちらでは、高速道路にあるような街灯が一般道にやたら多く設置されてます。そのため、街はほんのりオレンジ色で染まってます。日本の街灯の数と比べると無駄じゃないかと思うほど格段に多いでしょう。事実、10メートルから15メートルおきにこういった街灯が置かれています。そこまで照らさないでもいいと思う次第です。

電柱は斜め

ハンガリーに旅行に行ったときのことです。ルーマニアからハンガリーにかけては国際列車を利用しました。いつも見慣れているルーマニアの景色を見ながら、見たことのないハンガリー(EU加盟国)へと行きました。


国境を越えた瞬間の驚き!!!


電柱がまっすぐ立ってる!!!


驚きました。ハンガリーEUに加盟して数年しか経っていないはずなんだけど、こんな大きな違いがあるのかと思うことばかりでした。その端緒がこの電柱。ルーマニア国内では辺境ということもあってか、斜めに立っている電柱も多く、廃れぼろぼろになっている電柱も多くありました。が、国境を越えた瞬間電柱がまっすぐ立っているし、きれいに緑色に統一してある。同じようにEUに入る・入ろうとしている国でこんなにも差があるとは。。。。


愕然


の一言です。ルーマニアハンガリーのように整備されるのは10年、20年と時間がかかるのではないかと思った次第です。

聴覚障害・貧しい人々の組織化

ルーマニアに来て、電車に乗るまたはレストランにいくと時々見かける光景。
それは、


いきなり荷物を抱えた人がやってきてボールペンとか無言で置く行為


日本にはこういう習慣が無いので、びっくりする人も多いはず。そして、注意をしている日本人であれば、


「やばい、押し売りだ!」


と思うことでしょう。


でも、違います。そして、押し売りらしい言葉をかけるわけでもなく、ほんと無言でその場を去っていきます。その後、数分して戻ってきて置いていった物を回収していきます。


うわさに聞いただけだからわからないけれど。。。こういうものをいきなり置いていく人たちは組織化されて働いているのです。そして、得てして障害者であると思います。物を置いていく際に言葉はまったく喋らないし、ルー人がたまにおいていった物を買うんだけど、売買の際に言葉は一切聞かれません。


障害者の人たちも一生懸命生きています。こういう働く姿はいいなぁと思います。ただ、実際の彼らの境遇は僕には確かにはわからないのだけど、すごく大変なんじゃないかなと思ってます。また、見ていて感じるのは、こういう組織化が政府や上からの命令でなく自然に生起していること自体がすごいなぁと感じました。ルーマニアの逞しくやさしい一面です。


こういうものを置いていく人たちしかり、地下鉄で音楽を奏でる人や新聞を売る人。それぞれ、つらい境遇だけど、逞しく生きています。こういう人々を受け入れているルーマニア人も心が広くやさしいなと感じる一面です。また、ルーマニア人は、路上生活をしている人々へお金を小額だけどあげる機会が日本人より多いように感じます。

世界とのつながり

ルーマニアに来て思うこと。それは、世界とのつながりを強く感じさせる国だということです。もちろん、いい意味でも悪い意味でもですけれどね。日本にいたら、せいぜい日中韓アメリカぐらいの情報しか入らないんだけど、ここにいると世界各国の情報が日々結構入ってきます。ということで、今日は、ルーマニアにおける世界とのつながり感を書いてみたいと思います。

世界各国の情報が入ってくる

ルーマニアは、ヨーロッパ諸国(EU加盟国やロシア・ウクライナ)や中近東に近いです。そのため、一般メディアの関心が全方位に向かっています。日本ではあんまりテレビ報道されないウクライナ・ロシアとのガスの問題や、トルコでのニュースなどなど。


そして、大国とされるアメリカや中国・日本の情報も日々ニュースで入ってきます。日本とは違い、ルーマニアはケーブルテレビへの加入率もかなり高いことから、各家庭でいろいろな専門チャンネルを見ることもできます。


こういったことから、ルーマニアで生活していると世界はどうなっているのか?どう変わるのかを意識せざるを得ません。日本では前よりは多チャンネルサービスに加入しやすくなったとはいえ、まだまだ世界を日々意識するというような状況にはなっていませんよね?ルーマニアに来て、こういう感覚を得たことは本当に財産です。


おそらく、日本が将来真性の国際的な国になるためにはこういう「世界を意識すること」が必要なんじゃないかなと思ってます。そして、そういう視点がないと将来世界では生きていけないんじゃないんだろうかと思うんですよね。なので、僕は帰ったら少なくとも日々世界を意識できる環境を作り出すつもりです。テレビとかだけじゃなく。

ルーマニア人の語学

ルーマニアは以前社会主義国家だったため、ソ連圏に入っている国でした。そのため、40代以上の人はロシア語を知っています。また、フランス語も勉強していたらしいです*1


また、若者はロシア語ではなく英語を勉強しています。さらに、40代以上の人たちと同じくフランス語も学校で勉強しています。


簡潔に言うと、ルーマニア人にとって3ヶ国語を話すのはすごく容易な環境なんです。日本人は英語もまともに喋れないので、すごい違いですね〜。


また、イタリア語は本当に近い言語なので(日本で言うと方言くらいの差しかない)、実質4ヶ国語喋れることになります。さらに言えば、スペイン語にも近いから5ヶ国語もその気になれば喋れる人々です。さらにさらに言えば、国内にハンガリー人も結構住んでるし、ドイツ人も以前はかなり住んでました。


まぁ、イタリア・フランス・スペインが比較的近いし、EUに加盟ということで英語は喋る機会も多いから、こういう言語的な環境はうらやましく思いますね〜。背景・過去にはいろいろなことがあったとは思うけれど。


日本の義務教育で高校卒業したら英語ペラペラぐらいにはなっていたいものです。。。

海外出稼ぎ

これはちょっとマイナスなイメージかもしれないけれど、イタリア・フランス・スペインへの海外出稼ぎをする人が多いです。去年は僕の知り合いが子供の大学費用を稼ぐためにイタリアに3ヶ月ほど出稼ぎに行ってました。そして、帰ってくると家が建ったりします(何回も行ってるからだとは思うけれどね)


ただ、結構、ルーマニア人は現地で過酷な仕事をするようです。現地人がやらないような仕事を。。。そういうのを聞くとちょっと悲しくなります(日本にも以前は多くの人が働きに行ってました)。出稼ぎの必要性が無いような国に早くなってもらいたいものです。

まとめ

とにもかくにも、いろいろな国の情報が入ってきて、理解できて、つながりがある国です(出稼ぎは悲しいけれど)。


再度書くけれど、日本も世界を意識するような国になるべきだと個人的には思ってます。将来を生き抜くために。。。なぜかといえば、現在日本は世界ではかなり知られている国だけど(現地の人も名前くらいは聞いたことがある)、現在は凋落の一途をたどる国。品質世界一とか思っているけれど、それは1980年代の出来事で、技術革新の結果、世界の国々も容易に以前日本が実現した品質を実現できるようになってます。これが現実だと思う。日本にあるサービスの種類と質を輸出すれば、まだ生き残れると思うけれど、これからの世界で生き抜くのに、今のままではかなり大変だろうなぁ。


まずはメディアと教育かな?そこを変えないと日本は変わらないだろうな。。。特に教育は英語だね。英語。

メディア

メディアについては世界各国の情報をいろいろと流すこと。私たち自身に直接関係無いことも含めて。きっと視聴率の問題があるだろうけれど、うまく改善できるとは思う。。。

英語

協力隊に参加してみて思うことは、1言語なんて集中して学べば容易に学べるということ。3ヶ月もあれば誰でも英語くらい喋れるようになる。絶対。もちろん、少人数で教わることと喋る・使う授業という前提はあるけれどね。。。でも、どの程度やればいいのかは結構見えるようになった。これは参加してみてよかったことのひとつです。


ということで、ルーマニアから世界へのつながり、日本での必要性を考える日々です。

*1:ルーマニア語の親戚です。フランス語は結構遠い親戚ですが、本当はイタリア語は、従兄弟や兄弟ぐらい近い言語ですよ〜

〜ながら〜

これもついさっき、ルー人を見ていて思ったことです。実は日本人って、、、


○○しながら△△するの得意!!!


じゃないかって。これは結構いろんな場面で出くわします。なかなか気づかないけれど。気づくのはルー人と日本人の行動の差が出たときです。以下例示してみます。


:お店でのこと

1人目の店員が他の客の精算をしてます。私は何かものを買うために、店員が私の前の客との対応が終わるのを待っています。そのときに、ワインを棚に置こうとしている2人目の店員がやってきました。そして、私と目があいました。何か言うかと思いきや、そのまま彼女はそのままワインを棚に置きに行ってしまいました。。。

日本だったら、ワインを置くのを後回しにして(一時停止して)客の対応しますよね?多分。

:食事をしながら仕事

ある日、私が食事をしながら仕事をしていました。そうしたら、それを見かけた県庁の職員が私に言いました。「食事をしながら仕事をするのはよくないよ」って。まぁ、日本でも言われていることですね〜(笑)。でも、日本人だったらできてしまう。。。このときは、ことのほか仕事が忙しくて、食事している暇などなかったんだよ〜〜〜(笑)


:レストランでの出来事

レストランでウェイター・ウェイトレスがメニューを聞いたり、食事を運んできますよね?で、当然他の客もいます。そして、他の客のメニューを聞いたり食事を運んだあとに、自分のところにもメニュー聞いたりしに来るかなぁと思っていると。。。


来ません(笑)


ほぼ100%の確率で来ませんね。まぁ、いいですが。もちろん、手を挙げていたとしても来てくれません。日本人のウェイターだったら、メニュー聞いたりしたら回り見回すよね?で何か言いたそうなお客がいないか確認すると思うんですが、こちらの人は確認しません。まったく、周りを見回すこともなくあっさりと帰ってくれます。

これらの例でうまく説明しきれているかはわからないけれど、何かをしながらもしくは何かの作業の途中で、他の事をやるのが苦手なんじゃないかと思います。日本人はその点、「〜ながら〜」が得意なんじゃないかと思いました。


いいかどうかは別として。

ルーマニアに来て思うこと、「列の作り方が違う」ということ。これも、結構見かける光景です。旅行者であれば駅の窓口とかでしょう。僕らの場合は郵便局や銀行などですね〜。また、最初に言っておくと、すべての場合でこの「列の作り方が違う」というのは当てはまりません。比較的ありそうな場合という感じで見てください。

日本人の場合は普通、窓口に対して垂直方向に順々に並んでいきますよね、基本的には。まぁ、そのあとはいろいろな障害物とか人の流れとかに応じて斜めになっていく。。。



でも、ルーマニアでは、次の絵のように並びます。


横なんです!


窓口に対して平行に、そして窓口前のテーブルみたいなところによりかさりながら列を成しています。で、これが基本パターン(1〜4の人)で、そのほか変な取り巻き(A〜C)がいることが多々あります。まぁ、何回か窓口業務が必要なものがあるのでこういう取り巻きがいるのは正当な場合があります。しかし、何もわかっておらず取り巻いている人もたまにいます。


そして、列に割り込んでくる。。。列に並べと言っても聞かないし。。。


まぁ、これも文化だし、ルーマニアにいるからしょうがないのかね〜と思いつつ生活しています。

仕事は定時上がり

これは、残業ばっかりしている日本人には信じられないかもしれませんが


事実


です。残業する人は皆無ですな!ある意味正常なことです。素晴らしい。ただね、、、よくある光景としては、、、



定時になるともう建物の外にいるってこと。

→定時少し前には帰ってるということです。


まぁ、所定の仕事をやった結果、もう今日の仕事がないのであれば問題ないよね。店でもだいたい閉店時間になるとしまっている状況です(笑)。


それにしてもなんでこうも定時が守られてるか不思議です。というか、定時以降もサービス残業をやる日本人の方が不思議なのかも。ルーマニア人にとっては、仕事は嫌なもの・早く終わらせてすっきりさせてしまいたいものらしいです。日本人にとって仕事とは、実は実は「好きなもの」なんじゃないかなぁと思う。なぜかといえば、極めるということが美徳であって、それを追求するために仕事をしている状況があると思う。確たる証拠があるわけではないけれど、そう思った。だから労働者も実は残業を受け入れてたりするんでは?他にもいろいろ要因はあるでしょう。顧客の要望が厳しくなったり(早く、安く、うまく)してるからね。


もちろん、ルーマニア人でも残業している人はいます。仕事量が局所的に多くなったり、階級が上の人は残業してますね。

こわいっす

しばしば行くルーマニアのレストランやスーパー。日本とは違い「いらっしゃいませ〜」なんて言葉はもちろんありません。まぁ、あれはちょっとやりすぎな感があるので、別にここルーマニアでは、無くてもいいかなぁって思ったりします。

テーブルに着いて

そして、テーブルに着いてウェイターがやってきます。


ムスっとした顔で!


正直怖いです。もう少し笑ったらどう?そうすれば、「また来たくなるのに」って思います。レジのお会計でも


ムスっとした顔で!


行います。も〜ちょっと笑ったらどう?せっかく物を買いに来てるんだしさ、俺怒られる筋合いは無いと思うよ。


笑えばたいていかわいいのにね、もったいない。そして、こっちが楽しく食事とか買い物してるのに、その怖い顔で台無しです。まぁでも、これも本当の市場主義が入ってきたら変わるのかもって思いました。

ところ変われば

首都ブカレストのレストランで食事していたら、そのときのウェイターの態度が全然違いました。


「西の香りがする!」


ということで、もちろん、笑顔で対応してくれました。あそこはもう一回行っていいなと思い、実際に行ったよ〜。ハンガリーポーランドも笑ってくれたなぁ〜。あそこの店たちは良かったですわ〜、ほんとに。


でも、まだまだ大抵のお店はムスっとした顔でということが多いです。

一応、補足

でもね、何回も行ったりしてくれると、たまに笑ってくれます。きっと、知り合いになると「友達」感覚が増えて、笑ってくれるんだと思う。ある意味自然だなとは思うなぁ。身内にはやさしいんだね!でも、「赤の他人」である「お客」には冷たいこともしばしばです。


こういうところ改善しないで、「お金な〜い」というふうにいいます。もうちょっと改善したら収入も増やせると思うのは俺だけかなぁ???