世界とのつながり

ルーマニアに来て思うこと。それは、世界とのつながりを強く感じさせる国だということです。もちろん、いい意味でも悪い意味でもですけれどね。日本にいたら、せいぜい日中韓アメリカぐらいの情報しか入らないんだけど、ここにいると世界各国の情報が日々結構入ってきます。ということで、今日は、ルーマニアにおける世界とのつながり感を書いてみたいと思います。

世界各国の情報が入ってくる

ルーマニアは、ヨーロッパ諸国(EU加盟国やロシア・ウクライナ)や中近東に近いです。そのため、一般メディアの関心が全方位に向かっています。日本ではあんまりテレビ報道されないウクライナ・ロシアとのガスの問題や、トルコでのニュースなどなど。


そして、大国とされるアメリカや中国・日本の情報も日々ニュースで入ってきます。日本とは違い、ルーマニアはケーブルテレビへの加入率もかなり高いことから、各家庭でいろいろな専門チャンネルを見ることもできます。


こういったことから、ルーマニアで生活していると世界はどうなっているのか?どう変わるのかを意識せざるを得ません。日本では前よりは多チャンネルサービスに加入しやすくなったとはいえ、まだまだ世界を日々意識するというような状況にはなっていませんよね?ルーマニアに来て、こういう感覚を得たことは本当に財産です。


おそらく、日本が将来真性の国際的な国になるためにはこういう「世界を意識すること」が必要なんじゃないかなと思ってます。そして、そういう視点がないと将来世界では生きていけないんじゃないんだろうかと思うんですよね。なので、僕は帰ったら少なくとも日々世界を意識できる環境を作り出すつもりです。テレビとかだけじゃなく。

ルーマニア人の語学

ルーマニアは以前社会主義国家だったため、ソ連圏に入っている国でした。そのため、40代以上の人はロシア語を知っています。また、フランス語も勉強していたらしいです*1


また、若者はロシア語ではなく英語を勉強しています。さらに、40代以上の人たちと同じくフランス語も学校で勉強しています。


簡潔に言うと、ルーマニア人にとって3ヶ国語を話すのはすごく容易な環境なんです。日本人は英語もまともに喋れないので、すごい違いですね〜。


また、イタリア語は本当に近い言語なので(日本で言うと方言くらいの差しかない)、実質4ヶ国語喋れることになります。さらに言えば、スペイン語にも近いから5ヶ国語もその気になれば喋れる人々です。さらにさらに言えば、国内にハンガリー人も結構住んでるし、ドイツ人も以前はかなり住んでました。


まぁ、イタリア・フランス・スペインが比較的近いし、EUに加盟ということで英語は喋る機会も多いから、こういう言語的な環境はうらやましく思いますね〜。背景・過去にはいろいろなことがあったとは思うけれど。


日本の義務教育で高校卒業したら英語ペラペラぐらいにはなっていたいものです。。。

海外出稼ぎ

これはちょっとマイナスなイメージかもしれないけれど、イタリア・フランス・スペインへの海外出稼ぎをする人が多いです。去年は僕の知り合いが子供の大学費用を稼ぐためにイタリアに3ヶ月ほど出稼ぎに行ってました。そして、帰ってくると家が建ったりします(何回も行ってるからだとは思うけれどね)


ただ、結構、ルーマニア人は現地で過酷な仕事をするようです。現地人がやらないような仕事を。。。そういうのを聞くとちょっと悲しくなります(日本にも以前は多くの人が働きに行ってました)。出稼ぎの必要性が無いような国に早くなってもらいたいものです。

まとめ

とにもかくにも、いろいろな国の情報が入ってきて、理解できて、つながりがある国です(出稼ぎは悲しいけれど)。


再度書くけれど、日本も世界を意識するような国になるべきだと個人的には思ってます。将来を生き抜くために。。。なぜかといえば、現在日本は世界ではかなり知られている国だけど(現地の人も名前くらいは聞いたことがある)、現在は凋落の一途をたどる国。品質世界一とか思っているけれど、それは1980年代の出来事で、技術革新の結果、世界の国々も容易に以前日本が実現した品質を実現できるようになってます。これが現実だと思う。日本にあるサービスの種類と質を輸出すれば、まだ生き残れると思うけれど、これからの世界で生き抜くのに、今のままではかなり大変だろうなぁ。


まずはメディアと教育かな?そこを変えないと日本は変わらないだろうな。。。特に教育は英語だね。英語。

メディア

メディアについては世界各国の情報をいろいろと流すこと。私たち自身に直接関係無いことも含めて。きっと視聴率の問題があるだろうけれど、うまく改善できるとは思う。。。

英語

協力隊に参加してみて思うことは、1言語なんて集中して学べば容易に学べるということ。3ヶ月もあれば誰でも英語くらい喋れるようになる。絶対。もちろん、少人数で教わることと喋る・使う授業という前提はあるけれどね。。。でも、どの程度やればいいのかは結構見えるようになった。これは参加してみてよかったことのひとつです。


ということで、ルーマニアから世界へのつながり、日本での必要性を考える日々です。

*1:ルーマニア語の親戚です。フランス語は結構遠い親戚ですが、本当はイタリア語は、従兄弟や兄弟ぐらい近い言語ですよ〜