男性らしさ−女性らしさ(抜粋です)
- 作者: ヘールトホフステード,Geert Hofstede,岩井紀子,岩井八郎
- 出版社/メーカー: 有斐閣
- 発売日: 1995/02/20
- メディア: 単行本
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女性らしさの強い社会と男性らしさの強い社会の基本的な違い(一般的な規範、家族、学校、職場)
女性らしさの強い社会
- 社会において支配的な価値観は、他社に配慮して、控えめにふるむことである
- 人間そのものと暖かな人間関係が大切にされている
- 謙虚でなくてはならない
- 男女ともやさしく、人間関係に気を配るものであると思われている
- 家庭では、父親も母親も現実的な事柄と情緒的な事柄のどちらにも対処する
- 男の子も女の子も泣くことは許されているが、けんかをしてはならない
- 弱者へのいたわりがある
- 平均的な学生であれば良い
- 学校で失敗することは、たいしたことではない
- 教師は親しみやすさを求められている
- 男の子も女の子も同じ科目を勉強する
- 生きるために働く
- 管理職は直感を大切にし、意見の一致点を求めようとする
- 平等と連帯感と職業生活の質が重視される
- 対立は妥協と交渉によって解決される
男性らしさの強い社会
- 社会において支配的な価値観は、物質的な成功を遂げ、進歩することである
- 金銭と物質が大切にされている
- 男性は自己主張が強く、野心的でたくましいものであるとされている
- 女性はやさしく、人間関係に気を配るものであるとされている
- 家庭では、父親は現実的な事柄に、母親は情緒的な事柄に対処する
- 女の子は泣いてもいいが、男の子は泣いてはならない。男の子は攻撃されたら、やり返さなければならないが、女の子は争ってはいけ
ない - 強者への共感がある
- もっとも優れた学生でなくてはならない
- 学校で失敗することは、致命的である
- 教師は優れた才能を求められている
- 男の子と女の子では勉強する科目が違う
- 働くために生きる
- 管理職は決断力と自己主張を求められている
- 公正さと同僚の間での競争と業績が重視される
- 対立は徹底交戦によって解決する
女性らしさの強い社会と男性らしさの強い社会の基本的な違い(政治とアイデア)
女性らしさの強い社会
男性らしさの強い社会
- 業績主義社会をめざしている
- 強者は擁護されるべきである
- 欠点を直し正しくすることが求められる社会
- 大きくて早いことが美しい
- 経済成長の維持がもっとも優先される
- 政府は貧しい国々の開発援助のために予算全体の比較的わずかしか当てていない
- 政府は軍事費に予算全体の比較的大きな部分を当てている
- 国際紛争は力の誇示か戦闘によって解決されねばならない
- 政治家として選出されている女性の数は、比較的少ない
- 支配的な宗教では、男性には特権があることが強調されている
- 女性解放とは、これまで男性によって独占されていた地位に女性もつけるようにすることを意味する