個人主義−集団主義(抜粋です)

多文化世界―違いを学び共存への道を探る

多文化世界―違いを学び共存への道を探る

この本を参照してね。一応、表形式で見たい場合は以下を参照してください。
http://8.pro.tok2.com/~alumis/practice/modules/pukiwiki/59.html

集団主義的な社会と個人主義的な社会の基本的な違い(一般的な規範、家庭、学校、職場)

集団主義

  • 人々は、拡大家族または他の内集団のなかに生まれて、その集団に忠誠を誓う代わりに保護され続ける
  • アイデンティティは、自分が所属する社会的ネットワークに根ざしている
  • 子どもは「われわれは」という視点から物事を考えることを学ぶ
  • 常に調和が保たれねばならず、直接対決は忌避される
  • コミュニケーションは、状況に左右されやすい
  • 不正行為を犯すことは、本人とその内集団にとって恥であり面子を失うことである
  • 教育の目的は、具体的な方法を学習することである
  • 卒業証書を得ることは、より地位の高い集団の一員となる道を開く
  • 雇い主と社員の関係は、家族関係と同じく、道徳的な観点から評価される
  • 採用や昇進に関する決定では、社員の内集団についての情報が考慮される
  • 経営とは、集団をいかに管理するかである
  • 人間関係が職務よりも優先される

個人主義

  • 成人すれば、自分と身近な(核)家族だけの世話をすればよい
  • アイデンティティは自分自身に根ざしている
  • 子どもは「私は」という視点から物事を考えることを学ぶ
  • 自分の心のうちを語る人こそ、誠実な人物である
  • コミュニケーションは、状況に左右されにくい
  • 不正行為を犯すことは、罪の意識をかき立て、自尊心を傷つけることである
  • 教育の目的は、学習の仕方を学ぶことである
  • 卒業証書を得ることは、経済力ばかりでなく、自尊心を高める
  • 雇い主と社員の関係は、相互の利益に基づいて結ばれた契約関係である
  • 採用や昇進は、技量と規則にのみ基づいて決定されるはずである
  • 経営とは、個人をいかに管理するかである
  • 事務が人間関係よりも優先される

集団主義的な社会と個人主義的な社会の基本的な違い(政治とアイデア

集団主義

  • 個人の利害よりも集団の利害が優先される
  • 私生活も集団に干渉される
  • 集団の見解に従わねばならない
  • 法と権利は集団によって異なる
  • 一人当たりの国民総生産は低い
  • 経済システムにおいて、国家が支配的な役割を果たしている
  • 政治力は利益集団が握っている
  • 報道は国家当局に押さえられている
  • 他の社会から持ち込まれた経済理論は、集団の利害や排他主義者の利害について論じることができないので、ほとんど関連がない
  • 個人の自由のイデオロギーよりも平等主義のイデオロギーが優先される
  • 社会の調和と合意を達成することが究極の目的である

個人主義

  • 集団の利義よりも個人の利害が優先される
  • プライバシーが保護されている
  • 個人的な見解の存在を前提としている
  • 法と権利は普遍的なものであるとみなされている
  • 一人当たりの国民総生産は高い
  • 経済システムにおいて、国家の果たす役割は限られている
  • 政治力は選挙民が握っている
  • 報道の自由がある
  • 個人が自己の利益を追求することを背景として固有の経済理論が生まれている
  • 平等主義のイデオロギーよりも個人の自由のイデオロギーが優先される
  • 誰もが自己実現できることが、究極の目的である