不確実性の回避(抜粋です)

多文化世界―違いを学び共存への道を探る

多文化世界―違いを学び共存への道を探る

この本を参照してね。なお、表形式で見たい場合は以下を参照してください
http://8.pro.tok2.com/~alumis/practice/modules/pukiwiki/61.html

不確実性の回避の弱い社会と強い社会の基本的な違い(一般的な規範、家族、学校、職場)

不確実性の回避が弱い

  • 確実でないということは、人生の自然な営みであり、毎日それを受け入れている
  • ストレスは低く、幸福感が漂っている
  • 怒りや感情を見せてはならない
  • あいまいな状況であっても、危険についてよくわからなくても、平気である
  • 汚いものやタブーについて、子どもたちはあまり厳しく言われない
  • 違うということは興味をそそる
  • 学生は自由な学習の場を好み、討論に関心がある
  • 教師が「私にはわからない」ということもある
  • 絶対に必要な規則以外は必要ない
  • 時間は自分を方向づける枠組みである
  • 暇な時はくつろいだ気分になる;必要な時にのみ一生懸命働く
  • 精密さと規則正しさは学習しなければならない
  • 奇抜な革新的なアイデアや行動に対して寛容である
  • 達成と尊重または所属によって動機づけられる

不確実性の回避が強い

  • 人生に絶えずつきまとう不確実性は、脅威であり、取り除かれねばならない
  • ストレスが高く、不安感が漂っている
  • 怒りや感情を発散させてもよい時間や場所が決まっている
  • 危険についてよくわかっている場合は受け入れるが、あいまいな状況であったり、危険についてよくわからない場合は恐れる
  • 汚いものやタブーについて、子どもたちは厳しく教えられる
  • 違うということは危険である
  • 学生は構造化された学習の場を好み、正解にこだわる
  • 教師たるものは、何についても答えられるとかんがえられている
  • たとえ絶対に守られることがないとわかっていても、規則を求める気持ちがある
  • 時は金なり
  • 忙しくしていないと気がすまない;一生懸命働こうとする内面的な衝動がある
  • 精密さと規則正しさは自然に身につく
  • 奇抜なアイデアや行動を抑制し、革新に対する抵抗がある
  • 安全と尊重または所属によって動機づけられる


不確実性の回避の弱い社会と強い社会の基本的な違い(政治とアイデア

不確実性の回避が弱い

  • 法や規則は少なく、あっても一般的なものである
  • 守れない規則であれば、変更されるべきである
  • 国家当局と比べても、市民は力がある
  • 市民の抗議行動は受け入れられるべきである
  • 市民はさまざまな制度に対して肯定的な感情を抱いている
  • 公務員は政治のプロセスに対して肯定的な感情を抱いている
  • 寛容で穏健
  • 若者に対して肯定的な態度である
  • 地域主義、国際主義で、少数派を統合しようとする
  • 多彩な知識や技能を持つ人が信頼され、常識が重んじられる
  • 看護婦が多く、医者は少ない
  • ある集団にとっては真実であっても、それを他の集団に押し付けてはならない
  • 人権−何人もその信念のために迫害されてはならない
  • 哲学や科学の分野では、相対主義的で経験主義的な傾向がある
  • 学問の上では敵でも、個人的な友人でありうる

不確実性の回避が強い

  • 数多くの詳細な法や規則がある
  • 規則が守れないのは、われわれが罪深いからであり、後悔しなければならない
  • 国家当局と比べると、市民は無力である
  • 市民の講義行動は抑圧されるべきである
  • 市民はさまざまな制度に対して否定的な感情を抱いている
  • 公務員は政治のプロセスに対して否定的な感情を抱いている
  • 保守主義、極端主義、法と秩序を重んじる
  • 若者に対して否定的な態度である
  • ナショナリズム、外国人嫌いで、少数派を抑圧する
  • 専門家が信頼されて、専門分化が重視される
  • 医者は多いが看護婦が少ない
  • 唯一絶対の真理が存在し、われわれはそれを手にしている
  • 宗教、政治、イデオロギーに関しては、原理主義的で寛容でない
  • 哲学や科学の分野では、壮大な理論が構築される傾向がある
  • 学問の上で敵であれば、個人的な友人でありえない