不確実性の回避(抜粋です)
- 作者: ヘールトホフステード,Geert Hofstede,岩井紀子,岩井八郎
- 出版社/メーカー: 有斐閣
- 発売日: 1995/02/20
- メディア: 単行本
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不確実性の回避の弱い社会と強い社会の基本的な違い(一般的な規範、家族、学校、職場)
不確実性の回避が弱い
- 確実でないということは、人生の自然な営みであり、毎日それを受け入れている
- ストレスは低く、幸福感が漂っている
- 怒りや感情を見せてはならない
- あいまいな状況であっても、危険についてよくわからなくても、平気である
- 汚いものやタブーについて、子どもたちはあまり厳しく言われない
- 違うということは興味をそそる
- 学生は自由な学習の場を好み、討論に関心がある
- 教師が「私にはわからない」ということもある
- 絶対に必要な規則以外は必要ない
- 時間は自分を方向づける枠組みである
- 暇な時はくつろいだ気分になる;必要な時にのみ一生懸命働く
- 精密さと規則正しさは学習しなければならない
- 奇抜な革新的なアイデアや行動に対して寛容である
- 達成と尊重または所属によって動機づけられる
不確実性の回避が強い
- 人生に絶えずつきまとう不確実性は、脅威であり、取り除かれねばならない
- ストレスが高く、不安感が漂っている
- 怒りや感情を発散させてもよい時間や場所が決まっている
- 危険についてよくわかっている場合は受け入れるが、あいまいな状況であったり、危険についてよくわからない場合は恐れる
- 汚いものやタブーについて、子どもたちは厳しく教えられる
- 違うということは危険である
- 学生は構造化された学習の場を好み、正解にこだわる
- 教師たるものは、何についても答えられるとかんがえられている
- たとえ絶対に守られることがないとわかっていても、規則を求める気持ちがある
- 時は金なり
- 忙しくしていないと気がすまない;一生懸命働こうとする内面的な衝動がある
- 精密さと規則正しさは自然に身につく
- 奇抜なアイデアや行動を抑制し、革新に対する抵抗がある
- 安全と尊重または所属によって動機づけられる
不確実性の回避の弱い社会と強い社会の基本的な違い(政治とアイデア)
不確実性の回避が弱い
- 法や規則は少なく、あっても一般的なものである
- 守れない規則であれば、変更されるべきである
- 国家当局と比べても、市民は力がある
- 市民の抗議行動は受け入れられるべきである
- 市民はさまざまな制度に対して肯定的な感情を抱いている
- 公務員は政治のプロセスに対して肯定的な感情を抱いている
- 寛容で穏健
- 若者に対して肯定的な態度である
- 地域主義、国際主義で、少数派を統合しようとする
- 多彩な知識や技能を持つ人が信頼され、常識が重んじられる
- 看護婦が多く、医者は少ない
- ある集団にとっては真実であっても、それを他の集団に押し付けてはならない
- 人権−何人もその信念のために迫害されてはならない
- 哲学や科学の分野では、相対主義的で経験主義的な傾向がある
- 学問の上では敵でも、個人的な友人でありうる
不確実性の回避が強い
- 数多くの詳細な法や規則がある
- 規則が守れないのは、われわれが罪深いからであり、後悔しなければならない
- 国家当局と比べると、市民は無力である
- 市民の講義行動は抑圧されるべきである
- 市民はさまざまな制度に対して否定的な感情を抱いている
- 公務員は政治のプロセスに対して否定的な感情を抱いている
- 保守主義、極端主義、法と秩序を重んじる
- 若者に対して否定的な態度である
- ナショナリズム、外国人嫌いで、少数派を抑圧する
- 専門家が信頼されて、専門分化が重視される
- 医者は多いが看護婦が少ない
- 唯一絶対の真理が存在し、われわれはそれを手にしている
- 宗教、政治、イデオロギーに関しては、原理主義的で寛容でない
- 哲学や科学の分野では、壮大な理論が構築される傾向がある
- 学問の上で敵であれば、個人的な友人でありえない