権力格差(抜粋です)

権力格差の小さい社会と大きな社会の基本的な違い(一般的な規範、家庭、学校、職場)

権力格差が小さい

  • 人々の間の不平等は最小限にすべきである
  • 権力が弱い者と強い者はお互いに依存すべきであるし、実際にある程度相互に依存している
  • 親は子どもを平等な存在として扱っている
  • 子どもは親を平等な存在として扱っている
  • 教師は教室で生徒が自発的にふるまうことを期待している
  • 教師はその人格とは無関係に真実を伝える専門家である
  • 学生は教師を平等な存在として扱っている
  • 学歴の高い人ほど権威主義的な価値観を持たない
  • 組織における階層的構造は、便宜的な意味で役割の不平等を設定したものである
  • 分権化が一般的である
  • 組織のトップと底辺の給与格差は小さい
  • 部下は相談されることを期待している
  • 理想的な上司は才能豊かな民主主義者である
  • 特権や地位を表すシンボルは不興を買う

権力格差が大きい

  • 人々の間に不平等があることは予期されているし、望まれていもいる
  • 権力の弱い者は強い者に依存すべきである。実際には、権力の弱いものは依存と反依存の両極に分かれている
  • 親は子どもに従順さを教える
  • 子どもは親に敬意を払っている
  • 教師は教室で全主導権を握ることが着たいされている
  • 教師は、自己の英知を伝えるグルーである
  • 学生は教師に敬意を払っている
  • 学歴に関係なく誰もが同じように権威主義的な価値観を持っている
  • 組織における階層的構造は、上司と部下の間に現実に存在する不平等を反映している
  • 中央集権化が一般的である
  • 組織のトップと底辺の給与の格差は大きい
  • 部下は何をすべきか命じられることを期待している
  • 理想的な上司は、慈悲深い独裁主義者または良き父である
  • 管理職の特権や地位を表すシンボルは一般的であり期待されている

権力格差の小さい社会と大きい社会の基本的な違い(政治とアイデア

権力格差が小さい

  • 権力は正当な理由のもとで善悪の判断に従って行使されねばならない
  • 技量と富と権力と地位は一貫しているとは限らない
  • 中流階級の層が厚い
  • 人はみな平等な権利を持つべきである
  • 権力者は実際より権利がないように見せようとする
  • 権力は、公式の地位や専門的な知識や報酬を与えることができる能力に基盤を置いている政治システムの変革は、ルールを変えること
    によって行う(進化)
  • 国内政治において暴動が起こることはほとんどない
  • 多数決の論理による選挙の結果に基礎を置く複数政党政治
  • 政治的なスペクトルでは中道勢力が強く、右派も左派も弱い
  • 社会における収入の格差は小さく、課税後はさらに差が縮まる
  • 支配的な宗教や哲学の体系は平等を強調している
  • 支配的な政治イデオロギーは権力の共有を強調し、実践している
  • この社会で生み出された経営理論は、社員の役割に焦点を当てている

権力格差が大きい

  • 力は正義に勝り、権力を握るものは常に正しく善良である
  • 技量と富と権力と地位は一貫していなければならない
  • 中流階級の層が薄い
  • 権力者は特権を得ている
  • 権力者はできるだけ印象的に見せようとする
  • 権力は、家族や友人、カリスマ性や武力を行使することができる能力に基盤を置いている政治システムの変革は、トップの人々を入れ
    替えることによって行う(革命)
  • 国内の政治的対立はしばしば暴動を招く
  • 現在の会員が新会員を選ぶ選挙に基礎を置く独裁政治または寡占政治
  • 政治的なスペクトルが現れる余地がある場合には中道勢力が弱く、右派と左派が強い
  • 社会における収入の格差は大きく、課税後はさらに差が開く
  • 支配的な宗教や哲学の体系はピラミッド型の序列と階層を強調している
  • 支配的な政治イデオロギーは権力闘争を強調し、実践している
  • この社会で生み出された経営理論は、管理職の役割に焦点を当てている