なぜ情報システムというの?(散文)

なぜ、情報システムと言うのだろう?同じように、コンピュータに関連する学問を情報学という。なぜ、情報というのだろう???



きっと、「情報」をうまくコントロールして新しいことを生み出すことが使命であるから、「情報システム」といったり「情報学」というのかなという気がしている。実際、コンピュータは、今まで人間がなし得なかったことを実現している。大量かつ高速に情報をコピーすること、遠隔地までの高速な情報伝達などなど。



だが、システム開発の現場や情報学を専攻する学生では、このような視点を持ってない(と思う。学生時代やシステム開発に携わってみてこういう考えはもてなかった)。



こういった視点で、システムを改めて見直すとどうなるだろう???システム及び人も含め、ビジネスをうまく成功させるために情報はうまく回っているだろうか?という視点だ。どこで情報が発生しどこで処理されているのかを把握し(つまり情報の流れを把握して)、情報の中身を検証することで、ビジネスのやり方を随時変えていく。こんなことがシステムとしてできるんじゃないかなと思う。



が、よく考えたらBPRに近い考え方だ。そして、アクセンチュアなどが対外的に言っているコンセプト(経営?システム?コンサルティング?)でも、これは継続的に行うことでビジネスのコアでもある。じゃぁ、経営者がやるの?というと少し違う。なんとなくだけど、経営者って詳細な事象を事細かに検証したり、証拠にもとづく情報の流れを考えたりせず、コンセプトを考える人という感じがある。だから経営者もできない(本当は考えるべきなんだろうけれどね)。じゃぁ、誰がやるのか?というと、情報(システム)部門がやるべきなんじゃないかなと思う。



今までの情報(システム)部門の役割は、システムを故障無く無事に動かすことであった(と思う)。これは、受身的だ。しかし、情報もって行動すれば、能動的に経営に参画できるはずだ。そして、全体と詳細を把握し、情報システムが持つエビデンスを元にビジネス改善(うまくいけば改革)を提案でき、プレゼンスを増すことができる(んじゃない?)



では、システム開発者(開発会社)についてはどうだろう?今は、どこもかしこも情報システムという感じで、競争が激しい。そんな中にあって、ビジネス改善や改革を成す力を持っていれば、競合に対する優位性をもてるんじゃないかなと思う。

また、システムを作って、「はい終わり」というシステム開発会社が多い。情報の流れが滞りなく流れているか?を継続的にモニタリングするようなサービスがあってもいいんじゃないかと思う。このサービスを提供することでシステム更改時に、証拠を持って提案活動を行える。そんな気がする。



書いてて思ったが、経営活動に必要なシステムは2種類ある。業務を行うためのシステムと、業務実行のためのシステムから随時情報を吸い上げ検証するためのメタ的なシステムだ。俗語で、言えば勘定系と情報系。で、これは情報学で言うとマルチストラダモデルに近い。情報学の教育系で少し使われている言葉である。簡単に言うと、生徒が学習する(勘定系)、生徒が学習する様を観察し観察から得た情報を元に教える教師(情報系)、生徒と教師を第三の視点から見て検証する人。第三の視点は、今はコンサルティング会社が行っていることに近いのかもしれない。



また、このモデルはNLPで行う一つの手法にも近いなぁ。不思議。